iR-ECAT EtherCAT通信カプラ
製品紹介
EtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)は、高性能で効率的なイーサネットベースのフィールドバスシステムで産業用ネットワークに適しています。
製造現場では産業用イーサネットが普及しはじめていますが、更にレスポンスが向上したEtherCATに対応した製品として、Weintekはこのたび、iRシリーズにiR-ECAT通信カプラを新規追加しました。
iR-ECATは、各種iR シリーズI/Oモジュールを備えたEtherCATスレーブです。
EtherCATのネットワーク設定は、iR-ECATのESI(EtherCATスレーブ情報ファイル)からインポートすることが出来ます。
iR-ECATは、ETG(EtherCAT Technology Group)規格であるETG5001に準拠しており、設定も使用も簡単でEtherCATシステム統合に最適なツールです。
iR-ECAT製品特長
- 通信速度が速く高性能
EtherCATは、一般の産業用フィールドネットワークとは異なります。従来のフィールドネットは、データを転送するのにノードごとにデータ処理が必要なため、低い帯域利用効率となっているのに対し、EtherCATネットワークは、データが順番にノードを通過する際、すべての出力処理と入力処理を行うため、非常に効率的で高速な制御を実現しています。iR-ECATは、専用チップでEtherCATデータを処理するので応答速度が速く、非常に効率の良いネットワークの構築が可能です。
- フレキシブルなネットワークトポロジー
バス型、ツリー型、スター型のトポロジーをEtherCATはサポートしています。
iR-ECATには、2個のEternetポートがあり、イーサネットスイッチやハブを使う必要はありません。
- 設定が簡單
iR-ECATを使う場合、ロータリースイッチだけでノード ID の設定ができ、LAN ケーブルを接続すれば設定は完了です。
設定時間の節約ができ、メンテナンスも容易です。
- 各種iRモジュールを組み合わせての使用
iR-ECATは、さまざまなアプリケーションに対応出来るように、各種iRシリーズI/Oモジュールと組み合わせて使用することが可能です。
Weintek独自のibus技術によって、I/Oモジュールの応答速度がEtherCATの性能を担保します。
また、iRシリーズはPLCのスロット数や固定リモートI/Oのハードウェアの制限を受けることなく、柔軟にI/Oモジュールを追加することが出来ます。
製品仕様
EtherCAT®とは、ドイツのベッコフオートメーション(Beckhoff Automation GmbH)がライセンスを供与した登録商標であり、特許取得済みの技術です。