パススルー

PLCとHMIが既に装置に取り付けられた場合、従来、ユーザーがPLCのプログラムを修正したいなら、現場で装置の配線を変更しなければなりません。HMIをコネクタとし、PCの信号をHMIのイーサネットポートを通じてPLCに転送すれば、ハードウェアの調整を最小限に抑え、PCでPLCプログラムを修正することができます。この機能は、パススルーといいます。

パススルーを使用すれば、PC内のアプリケーションソフトがHMIを通じて直接にPLCを制御することが可能になります。この場合、HMIの役割はコネクタに似ています。PCとHMIがイーサネットで接続されている際に、以下3種類のパススルーをサポートします。

  1. HMIとPLCがCOMポートで接続されている場合、仮想COMポートをインストールすることにより、PCがPLCに接続できます。

    対応機種:イーサネットポート有り機種。
    ソフトウェアバージョン:全てのEasyBuilder Proバージョン。
  2. HMIがデュアルイーサネットポート機種で、それにPCとPLCがそれぞれHMIの2個の異なるイーサネットポートに接続する場合、Ethernet Pass-through機能を使用すると、PCを異なるドメインに居るPLCに通信させることができます。

    対応機種:cMTシリーズのデュアルイーサネットポート機種。
    ソフトウェアバージョン:EasyBuilder Pro v6.03.01以降。
  3. EasyAccess 2.0を使用する場合、Utility Managerを設定する必要が無く、PLCのIPをEthernet Pass-through欄に入力すれば、PCでPLCを制御できます。

    対応機種:イーサネットポート有り、EasyAccess 2.0対応機種。
    ソフトウェアバージョン:全てのEasyAccess 2.0バージョン。

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