マクロデバッグツール

マクロ機能はパワフルで柔軟性があり、より複雑な応用に使用された論理演算及びデータ処理は、マクロによって実現でき、内蔵された機能の足りない部分を補います。マクロを書くには特に難しいわけが無く、マクロは固定したシンタックスがあり、それにコンパイラーを使用してシンタックスの正確さを確認できます。各種の関数の使用方法も、説明文書に明記されています。しかし、多くのプログラミングと同じように、マクロを書く際に最も手間がかかる部分は、実行結果に予想が外れた場合に使われるデバッグです。マクロをデバッグするには、単に実行結果、またはソースコードだけを見れば問題点をつかむわけではありませんので、かなり時間がかかります。

cMT診断器に新規追加したマクロデバッグツールは、迅速にマクロに存在する問題を探し出すことに役立ち、プロジェクトの作成時間を短縮します。

マクロデバッグツールの使用方法は簡単で、マクロを編集してコンパイルした後、シミュレーションを実行すれば、cMT診断器でマクロデバッグツールを使用してデバッグできます。

ユーザーはマクロデバッグツールの画面でソースコードの中に数個の一時中断箇所、及び監視したい変数を設定可能です。デバッグを実行する際に、マクロは逐次に各中断箇所で一時停止するので、それでマクロ実行時、カレントの指定した変数及びその実行結果を観察し、或いは逐次実行でプログラムの分岐及び関数の実行が正しいかどうかを観察できます。これらの方法でマクロの実行が予想に合致するかを確認でき、デバッグして迅速に問題を解決し、仕事の効率を上げます。

マクロデバッグツールも実行中のHMIに使用されることができます。cMT診断器でHMIに接続し、そしてマクロのコードをインポートしたら、HMI内のマクロにデバッグできます。

従来のデバッグ方法ですとただシミュレート結果に基づいてプログラムのエラー原因を予想し、何回もソースコードを修正するしかできません。それに、修正ごとに改めてコンパイル、もしくはHMIにダウンロードしてテストする必要があり、時間がかかるだけでなく、必ず問題が解決できるとも言えません。よりまして、マクロデバッグツールはユーザーのマクロ編集を簡素化でき、HMIのプログラム開発に費やす時間を節約します。

対応機種:cMTシリーズ

ソフトウェアバージョンEasyBuilder Pro V6.04.01以降

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