Weintek Forum Blog

プライベートMQTTブローカーを構築する

現在、WeintekのHMIは幾つかのMQTTクラウドサービスをサポートしており、例えばAWS IoT、Microsoft AzureとIBM Cloudなどがあります。しかし、お客様がデータセキュリティのため、プライベートMQTT brokerを構築していきたい場合があります。   プライベートbrokerを構築するのに、以下の選択肢があります: 接続数が多くない場合、直接にWeintekのHMIをbrokerにすればいいです。 接続数が多い場合、他社のbroker:例えばHiveMQ、MosquittoまたはEMQXの使用をお勧めします。   Weintek HMIをbrokerにする方法: MQTTサーバーのIPを127.0.0.1に設定すれば、このHMIがbrokerになります。他のHMIのプロジェクトの中で、MQTTサーバーのIPをbrokerとされたHMIのIPと一致に設定しなければなりません。   他社のbrokerを使用する方法: 各メーカーのbrokerの設定がそれぞれ異なるので、以下はEMQXを例にします: EMQXオフィシャルウェブサイトでファイルをダウンロードした後、Windowsでcmd.exeを実行し、EMQX brokerを起動します。   起動した後、EMQXのbrokerがPCで実行されます。ブラウザを使用すれば、EMQX brokerの情報、例えばbrokerを接続するクライアント、トピックなどを閲覧できます。   この時、HMIの発行者(publisher)または購読者(subscriber)がMQTTサーバーのIPをPCのIPに設定すれば、EMQX brokerを通じてメッセージを送信・受信できます。

EasyBuilder Pro便利で実用なツール

Weintekはいつもユーザーの立場に立って、HMIの使用状況を考慮し、ユーザビリティを向上するため、継続に新機能を開発しつつあります。最近更新されたHMI編集ソフトウェアEasyBuilder Proでは、2個の便利なツールを新規追加しました: [カレンダー]と[電卓]です。   カレンダー 操作画面の中に[カレンダー]を置くことによって、スケジュールを立てることに役に立ちます。需要や好みに応じてカレンダーの各欄の配色を調整することができます。 異なる配色のカレンダー   電卓 [電卓]を利用すれば、ユーザーは直接にHMIの上で計算を実行し、その計算結果を直接に数値オブジェクトで出力することができます。これにより、計算結果を改めて数値オブジェクトに入力する手間を節約できます。また、四則演算の他、電卓も平方、平方根の計算及び実務電卓に常に使用されているMC、MR、M+、M-などの数値記憶機能を提供します。   ソフトウェアバージョン:EasyBuilder Pro V6.02.02以降(ダウンロード)

パススルー

PLCとHMIが既に装置に取り付けられた場合、従来、ユーザーがPLCのプログラムを修正したいなら、現場で装置の配線を変更しなければなりません。HMIをコネクタとし、PCの信号をHMIのイーサネットポートを通じてPLCに転送すれば、ハードウェアの調整を最小限に抑え、PCでPLCプログラムを修正することができます。この機能は、パススルーといいます。 パススルーを使用すれば、PC内のアプリケーションソフトがHMIを通じて直接にPLCを制御することが可能になります。この場合、HMIの役割はコネクタに似ています。PCとHMIがイーサネットで接続されている際に、以下3種類のパススルーをサポートします。 HMIとPLCがCOMポートで接続されている場合、仮想COMポートをインストールすることにより、PCがPLCに接続できます。 対応機種:イーサネットポート有り機種。 ソフトウェアバージョン:全てのEasyBuilder Proバージョン。 HMIがデュアルイーサネットポート機種で、それにPCとPLCがそれぞれHMIの2個の異なるイーサネットポートに接続する場合、Ethernet Pass-through機能を使用すると、PCを異なるドメインに居るPLCに通信させることができます。 対応機種:cMTシリーズのデュアルイーサネットポート機種。 ソフトウェアバージョン:EasyBuilder Pro v6.03.01以降。 EasyAccess 2.0を使用する場合、Utility Managerを設定する必要が無く、PLCのIPをEthernet Pass-through欄に入力すれば、PCでPLCを制御できます。 対応機種:イーサネットポート有り、EasyAccess 2.0対応機種。 ソフトウェアバージョン:全てのEasyAccess 2.0バージョン。

MQTT JSONフォーマット高度設定

MQTTトピックの発行機能にJSONフォーマット(高度設定)をサポートしました。本機能を通じ、本来のJSON数値型フォーマット(簡易設定)を使用できる以外、ユーザーはクラウド装置の使用により、もっと高度なオブジェクトのフォーマットを定義できます。これにより、他のツールでデータのフォーマットを変換する必要がなく、直接にデータを所要するフォーマットに変換して各種のクラウドサービスへ統合でき、伝統的なPLCをIIoT対応のスマート装置に変身させます。それでけでなく、データ構造を定義するのに、別途JSONコードを書く必要がなく、グラフィカルユーザインタフェースで簡単に設定できます。 左:MQTTトピック発行の画像化設定インタフェース、右: 実際のMQTTメッセージのJSONフォーマット出力結果   JSONフォーマットの高度設定は、以下の2大メリットがあります: 1. オブジェクトのデータフォーマットをそのまま使用可能 オブジェクトのデータフォーマットをそのまま使用可能で、複雑なネスト構造データ型をサポートでき、既存のJSONフォーマットを数値データ型に変更する必要がなく、直接に各種の応用に統合させます。 2. グラフィカルユーザインタフェースでJSONデータ構造を設定できる MQTTデータ構造を設定するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供します。ユーザーはJSONデータ構造を学ぶ必要がなく、画像化された設定インタフェースで簡単に設定できます。 迅速に各種データ構造を追加できます(例えば:数値、配列、オブジェクト、配列順番……等)。   対応機種: cMTシリーズ ソフトウェアバージョン:EasyBuilder Pro V6.02.02以降(ダウンロード)

cMT-iV6: cMT Viewer内蔵の産業グレードタッチパネル

  cMT-iV6製品紹介 新製品であるcMT-iV6は、cMT Viewer内蔵のタッチパネルで、同時に複数のcMT-SVRまたはcMT HMIに接続してモニタリングすることができます。cMT-iV6は1024×768解像度の9.7インチディスプレイで、スピーカーを内蔵し、高性能1GHzプロセッサが搭載されているので、操作性、視覚や効果音も優れています。 cMT-iV6はcMT-iV5を継承したもので、cMT-iV5と最も大きな違いは、cMT-iV6はSDカードスロットを装備していることです。SDカードを通じて、多くの機能が使えるようになりました。例えば:ファイルブラウザ、メディアプレーヤー、画像閲覧、PDFリーダー、VNC Viewer、スクリーンのハードコピーを取るなどです。また、cMT-iV6は4GB容量のeMMCにグレードアップし、多くの装置のデータを一時保存でき、接続装置を切り替える際の待機時間がほとんど無く、操作がよりスムーズになりました。 cMT-iV6は産業グレードの電源部絶縁保護、PCBコーティング、NEMA4/IP65準拠のフロント保護等級パネルを採用し、パネルマウントに適しているので、過酷な作業現場でもご使用頂けます。WeintekのcMT通信技術を最大限に活用出来るクラウドシステムを構築するのに有効です。   WeintekのcMT通信技術は、従来のHMI操作インターフェース、通信、論理演算モジュールがそれぞれ単独で実行できます。また、各種作業プラットフォームでcMT Viewerのクライアントプログラムを実行して複数のcMT-SVRまたはcMT HMIを遠隔監視・制御できます。cMT Viewerは広範囲にサポートしており、需要に応じて適した作業プラットフォームで操作できます。無線LANで接続する場合には、移動の柔軟性を重視して、携帯電話、タブレットのcMT Viewerを使用するのが適しています。また、既存PCシステムを使用したい場合、WindowsバージョンのcMT Viewerの使用が適しています。その他の環境では、cMT Viewerを内蔵した工業用グレードのcMT-iV6が最適な選択肢となります。

MQTT: JSONフォーマット

WeintekのHMIがMQTTプロトコルをサポートして以来、メッセージが軽量でデータフォーマットが簡易で、データ転送のセキュリティも完備し、容易に装置をIIoTプラットフォームにリンクできる点から、ユーザーの好評を得ています。Weintekの研究開発チームがその後、メッセージパケットのサイズ軽減、及びトピックのフォーマットについて改良を行いました。一緒に見てみましょう。   JSONフォーマット(一般) – トピックの発行&購読にサポートされました JSON配列括弧 ‘[’ と ‘]’を削除しました:単一ビット及びワードに配列の括弧を削除できるようになりました。 最上層の”d”記号をメッセージフォーマットに使用する:本項を使用しない場合、タイムスタンプが新しいデータとして視されます。 タイムスタンプを含む:データにタイムスタンプを含むかを決めます。   JSONフォーマット(高度) – トピックの発行にサポートされました 定義可能なフォーマット:ネスト構造をサポートし、オブジェクト、配列などの使用を許可します。それにタイムスタンプとデータの名前をカスタマイズできるので、よりフレキシブルなデザイン方式を提供します。   対応機種:MQTT対応のHMI。 ソフトウェアバージョン:EasyBuilder Pro V6.02.02以上。(ダウンロード)

cMT診断器

ユーザーがcMTシリーズのHMIのプロジェクトをデザインする時、時にはプロジェクトが複雑だったので、出力の結果を検証し難しい、または診断し難しい状況に遭遇します。この場合、cMTの診断器を使用すれば、オンライン・オフラインシミュレーションで、またはcMT HMIでHMI及びPLCのデータを監視・修正できます。   cMT診断器は、以下の操作を実行可能です: プロジェクトの各ウインドウ内のオブジェクトの数値を確認する オブジェクトに使用されていないレジスタの数値を確認する マクロをデバッグする cMT HMIでの通信エラーを検査する   診断器を有効にする方法: cMT Viewer画面の任意の箇所でマウスを右クリックすれば、診断器のメニューが現れます。 cMT HMIを監視したい場合、[システムパラメータ設定]=>[リモート]で診断器を有効にする必要があります。パスワードを入力する必要かどうかのを設定できます。 プロジェクトの各ウインドウ内の数値を確認する: 当該ウインドウにあるオブジェクトがリストされます。しかし、レジスタを使用していないオブジェクト、例えばファンクションキーなどは表示されません。 ここでオブジェクトの数値を変更可能です。   レジスタの数値を確認する: ウインドウ内に使用されていないが、データサンプリング、イベント(アラーム)、マクロなどの機能に使用されているオブジェクトである場合、Watch機能を通じてレジスタアドレスを新規追加できます。 マクロをデバックする: TRACE関数と合わせて使用することができます。 診断器のMacroタブでマクロを実行すれば、TRACE関数の実行結果がここで表示されます。(TRACE関数の使用方法については、EasyBuilder Proユーザーマニュアルの18.14章をご参照ください)   cMT HMIとPLCの間の接続状態を診断する: 診断器を通じてcMT HMIに接続する場合、通信できないPLCレジスタがあれば、Value欄にErrorと示されます。これにより、診断器を通して通信にエラーがあるPLCレジスタを探し出すことができます。   対応機種: cMTシリーズ (cMT Gatewayシリーズを含まない) ソフトウェアバージョン: EasyBuilder...

データサンプリング—カスタムファイル処理

今まで、サンプリングデータを保存する際に、ファイル名が固定されていて、ユーザーがファイル名をカスタマイズできません。それに、ファイルの保存方法も指定できません。例えば:iE/XE/eMT/mTV機種では、データサンプリングの履歴ファイルを日を単位としてファイルを保存し、cMTでは全てのサンプリングデータを1個のdbファイルに保存します。これにより、ユーザーはファイルの名前を定義できず、ファイルの保存方法も指定できません。 そこで、[カスタムファイル処理]機能を利用すれば、ユーザーに履歴ファイルの名前をカスタマイズさせ、また特定したアドレス或いはデータが変更されたたびに1個の履歴ファイルを生成させるか、もしくはデータ数が一定した数量に達した後、1個の履歴ファイルを生成させることができます。   使用方法: データサンプリング設定ダイアログボックスの「履歴ファイル」設定欄に、[カスタムファイル処理]を選択します。 選択してから[設定]を押せば、ファイルの作成方法及びファイル名を指定できます。   ソフトウェアバージョン: iE/XE/eMT/mTV機種:EasyBuilder Pro V5.00.01以降。(ダウンロード) cMT機種:EasyBuilder Pro V5.06.01以降。(ダウンロード)   [チュートリアルビデオ]

iR-ECAT EtherCAT通信カプラ

製品紹介 EtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)は、高性能で効率的なイーサネットベースのフィールドバスシステムで産業用ネットワークに適しています。 製造現場では産業用イーサネットが普及しはじめていますが、更にレスポンスが向上したEtherCATに対応した製品として、Weintekはこのたび、iRシリーズにiR-ECAT通信カプラを新規追加しました。 iR-ECATは、各種iR シリーズI/Oモジュールを備えたEtherCATスレーブです。 EtherCATのネットワーク設定は、iR-ECATのESI(EtherCATスレーブ情報ファイル)からインポートすることが出来ます。 iR-ECATは、ETG(EtherCAT Technology Group)規格であるETG5001に準拠しており、設定も使用も簡単でEtherCATシステム統合に最適なツールです。   iR-ECAT製品特長 通信速度が速く高性能 EtherCATは、一般の産業用フィールドネットワークとは異なります。従来のフィールドネットは、データを転送するのにノードごとにデータ処理が必要なため、低い帯域利用効率となっているのに対し、EtherCATネットワークは、データが順番にノードを通過する際、すべての出力処理と入力処理を行うため、非常に効率的で高速な制御を実現しています。iR-ECATは、専用チップでEtherCATデータを処理するので応答速度が速く、非常に効率の良いネットワークの構築が可能です。 フレキシブルなネットワークトポロジー バス型、ツリー型、スター型のトポロジーをEtherCATはサポートしています。 iR-ECATには、2個のEternetポートがあり、イーサネットスイッチやハブを使う必要はありません。 設定が簡單 iR-ECATを使う場合、ロータリースイッチだけでノード ID の設定ができ、LAN ケーブルを接続すれば設定は完了です。 設定時間の節約ができ、メンテナンスも容易です。 各種iRモジュールを組み合わせての使用 iR-ECATは、さまざまなアプリケーションに対応出来るように、各種iRシリーズI/Oモジュールと組み合わせて使用することが可能です。 Weintek独自のibus技術によって、I/Oモジュールの応答速度がEtherCATの性能を担保します。 また、iRシリーズはPLCのスロット数や固定リモートI/Oのハードウェアの制限を受けることなく、柔軟にI/Oモジュールを追加することが出来ます。   製品仕様   EtherCAT®とは、ドイツのベッコフオートメーション(Beckhoff...

HMIの補助ツール – 電卓とカレンダー

Weintekは長年以来、ソフトウェアインタフェースの簡素化とHMI操作インタフェースの視覚化の向上に力を注いでいます。このたび、EasyBuilder Proの更新に伴い、HMIの上で簡単な計算ができる電卓と、日付を表示させるカレンダーオブジェクトを新規追加しました。本記事では、それらオブジェクトの設定及び使用方法について紹介いたします。   電卓 [ファンクションキー]オブジェクトで[電卓ウインドウを表示する]オプションを選択します。これで、下図左のような固定した電卓オブジェクトが呼び出されます。電卓を使用すると、HMIの上で簡単な計算を実行できるだけでなく、数値オブジェクトをクリックしてから出力ボタンを押せば、計算後の数値を数値オブジェクトに出力できます。   カレンダー [オブジェクト]タブà[時間関連]à[カレンダー]を押せば、下図右のような[カレンダー]オブジェクト属性ダイアログボックスが開かれます。本オブジェクトは単一の固定フォーマットしかありませんが、色を変更可能です。   対応機種:cMTシリーズ。 ソフトウェアバージョン:EasyBuilder Pro V6.02.02以降。(ダウンロード)